R+house金沢の高気密住宅が実現できる省エネな生活
気密性能とは?
気密性能は隙間相当面積(C値)という数値で表します。C値は現地で測定の結果算出される実測値で、家じゅうの隙間を集めた隙間面積(㎠)を延床面積(㎡)で割った値で、単位は(㎠/㎡)です。C値の値が小さいほど隙間が少なく気密性能が高いことを表しています。
国が定めた次世代省エネルギー基準(旧省エネルギー基準)では5.0(㎠/㎡)です。
R+house金沢の「気密性能」(C値)は?
全棟標準の基準で0.5(㎠/㎡)以下と定めています。ちなみに、2022年にお引渡させていただいたご邸宅の平均値は、0.29(㎠/㎡)でした!
高気密住宅のメリット
光熱費を下げる
気密性が低いと、夏はせっかく冷房で冷やした空気が外に逃げてしまい、冬はせっかく暖房で暖めた空気が逃げてしまいます。そうなるとエアコンによる冷暖房を増やす必要があり、その分光熱費(電気代)は上がる一方です。気密性を上げると、本来の断熱性能も発揮され、保温性が高い住まいが実現できますし、隙間から外気が入るということも激減します。それに伴って、小さなエネルギーで家じゅうの冷暖房が1台のエアコンのみ可能となり、光熱費(電気代)は驚くほど抑えられます。
断熱材の効果を発揮
どんなに優れた断熱材も、隙間風が入るとその性能を発揮できません。わかりやすく例えるならば、断熱は『セーター』で、気密は『ウィンドブレーカー』のような役割です。極寒の雪風から身を守るには、分厚いセーター(断熱)の上に、風を通さないウィンドブレーカー(気密)を重ね着する必要がありますし、そうすることで本来の断熱性能を発揮してくれます。
計画換気の実現
人が暮らしていると、当然湿気や二酸化炭素、匂いなどが発生し、換気の必要がでてきます。それらを簡単に換気できる方法は、古来より窓を開け放つことですが、夏の暑さや冬の寒さ、加えて花粉や虫の多い季節などは躊躇います。さらに家じゅうのあらゆる箇所を効率よく換気することも考えますと、給排気を機械的に行う24換気システム(第1種換気)を作動させることが最善と言えます。ただこのシステムは気密性能が低く隙間が多いとショートサーキットが生じてしまい、効率よく換気が行えません。計画通りの換気を行うためにも高気密住宅であることが重要になってきます。
結露やカビの発生を抑える
気密性能が低い場合、問題点として「内部結露」も挙げられます。断熱層に隙間があったり、窓まわりや配管の貫通部など、防湿層の施工に不備があれば、壁内への水蒸気の供給と通気層からの放出のバランスが崩れ、内部結露が発生してしまい、カビの繁殖や腐食発生の原因となります。また、結露水を含んだ断熱材はその重みでずり落ちてしまい、発生した隙間が原因で更に断熱欠損が起き…と悪循環になってしまいます。カビの繁殖や腐食発生を防ぎ、住宅の寿命を伸ばすためにも高気密住宅であることがとても重要です。
全棟で気密測定を実施|安心感できる注文住宅をご提供
R+house金沢では、気密測定を必ず中間に1回、完成時に1回の合計2回行い、気密性を数値で見える化した状態でご提供しています。
全棟気密測定が必要な理由
気密性能は「気密測定」によって実測値を算出することができます。住まいの性能で、実際の性能を実測できるのは「気密性能」ぐらいです。例えば、「断熱性能」は熱損失を計算することはできても、実際にその断熱性能が出ているか否かを確認する方法はございません。また、「耐震性能」も計算上の性能であったり、同様の仕様でのシミュレーションで被害を推定するのみで、実際にその耐震性能が出るか否かは、実際に地震が起きてみないとわからないのが現状です。一方で気密性能は設計時に計算で求められるものではなく、実測値のみです。確かな数値をお客様にお届けさせていただくことが、嘘偽りのない安心に繋がるかと思います。
構造時の気密測定でわかること
構造の状態で気密測定を行う理由として、その段階だとどこに隙間があるかがわかりやすく是正しやすいのです。また、気密測定が完成時の1回だけだと、もし基準に満たない場合は是正が困難になります。構造時に基準を満たしていることを確認しながら工事を進めることで、確実に高気密住宅が生まれます。
完成時の気密測定でわかること
構造の状態での気密測定は、エアコンや換気の外壁貫通穴が未施工な段階であるということや、過度な養生を行う場合もあるようです。本来大切な数値は実際に住む状態での実測値であることを考えますと、完成時の気密測定の数値から本当の気密性能がわかると言えます。
24時間全熱交換型換気システム採用でより高気密をより快適に
R+house金沢は24時間全熱交換型換気システムの「sumika~澄家~」を採用
澄家は、排気から熱と湿度を回収して再利用するため「省エネ効果」があり、住まいを「快適」にする全熱交換型の換気システムです。特に冬の冷たい外気は重いため、そのまま暖かい室内に入ってくると、床面に溜まり足元が冷えます。一般的な換気システムでは、冷たい外気がそのまま入ってくるため、「室内が寒くなる」と感じ換気システムを切ってしまうことも。しかし、換気システムを切ると室内の空気環境が汚染され体調を崩してしまう可能性があります。「sumika」は、熱交換をすることで室内の温度と湿度に近い空気を供給するため、寒さを感じにくい快適な環境をお届けします。
熱交換をすることで室内の温度と湿度に近い空気を供給するため、寒さを感じにくい快適な環境をお届けしています。
高気密住宅に換気が重要な理由は?
住まいの空気質を大切にするため
人が一日に最も多く摂取するのは「空気」です。人体の物質摂取量をみると、食物7%、飲料8%に対して、空気は83%にもなります。摂取する空気の中でも、自宅での空気の摂取率は57%にもなり、その重さはなんと18kg!毎日の生活において、空気の質が身体へ大きく影響することがわかります。口にする食物や飲料に気をつけるように、その何倍もの量を摂取する「空気」にも気を配り、空気の質を向上させることが大切です。質のいい空気は、健やかで快適な毎日に欠かせません。
参考:臨床環境医学第9巻第2号 村上周三「住まいと人体-工学的視点から-」
健康被害へのリスクを最小限に抑えるため
子供は大人に比べて体が小さいので、食物、飲料、空気それぞれの総摂取量はいずれも少なくなります。しかし、体重1kgあたりの摂取量で比較すると、大人の2倍にもなることから、子供の方が空気の質による身体への影響が大きくなると考えられます。
参考:東京都福祉保健局化学物質の子供のガイドライン「室内空気編」より
室内の空気質を低下させる汚染物質を排除するため
室内には、呼吸による二酸化炭素、生活による水蒸気、におい、建材や家具などから出るホルムアルデヒドなどの化学物質以外にも、ダニ、ハウスダスト、花粉などの微粒子による汚染があります。健康のためには、これらの汚染物質を効率的に室内から排除することが大切です。この汚染物質は、床面30cm以下に多く漂っています。ハイハイする赤ちゃん、睡眠中や安静が必要な人が一番汚れた空気の近くにいることになります。R+house金沢が全棟標準採用の24時間全熱交換型換気システム「sumika」では、一般的な排気ガラリが壁や天井に設置されていることに比べ床面に設置されることにより、ホコリや花粉、さらに臭気を巻き上げずに除去できる合理的な床面排気の設計を可能にして、ホコリをすばやく排気し快適な室内空間にできます。
参考:換気システムについて(株式会社マーベックスの資料より転載)
特に気密性能に気をつけるべき⁉金沢ならではの気候とは
北陸地方の気候の特色として、夏は蒸し暑く、冬は湿った重い雪が降る事が多く、年間を通じて湿度が高いことは古くから知られるところです。このことから、金沢や石川県の伝統文化に大きく影響しています。
多湿な環境は、静電気を起こしやすく乾燥を嫌う金箔の製造には最適の地といわれ、今日まで伝統産業として金箔生産業が発展してきました。全国シェアは99%を占めるほどです。加えて、輪島塗や山中塗といった漆器づくりにも湿度が欠かせません。漆を固体化させるときには、空気中の水分が化学反応に大切であり、多湿な気候のほうが適しており、これらの伝統文化には多湿な環境が大いに関係しています。
それでは、金沢の多湿ぶりをいくつかのデータからも見てみましょう。
火災発生件数
まずは、火災の発生件数です。金沢市が県庁所在地である石川県は、全国の中でも人口10万人あたりの火災発生件数が少ないのが特徴です。
令和元年のデータでは全国で45位(3番めの少なさ)でした。この要因の一つに「冬季間の多湿」が挙げられるようです。
参考:気象庁HP ※過去気象データ検索をもとに作成
金沢の年間降水日数
そもそも、年間を通じて雨天の日が多いです。年間降水日数のデータです。金沢には「弁当忘れても傘忘れるなということわざがあります。それ位、朝晴れていたとしても途中で天候が変わって、雨の降る確率が高い地域です。
2019年のデータですが、こちらも全国で3位となってます。
これらのデータからも、金沢がいかに多湿な環境であるか、お分かりいただけたかと思います。築年数が経った住まいに限らず、築浅の住まいでも換気が不十分な場合は年間を通じてカビの発生が見受けられますし、特に冬の期間は洗濯物が乾かないというお悩みに加え、結露の酷さが健康を害し住まいを痛める原因になっています。金沢、そして北陸地方全域にいえることですが、天敵ともいえる「湿気対策」を十分に行わないと…新築後すぐにでも後悔してしまうかもしれませんね。