石川県金沢市の特徴
石川県の県庁所在である金沢市の人口は約45万人。本州の日本海側、石川県のほぼ中央に位置しています。南部は山地が占めており、北部は金沢平野が広がります。兼六園やひがし茶屋街など、歴史を感じられるスポットが多くあるエリアです。
金沢市の交通網
2015年北陸新幹線の開通により、東京からもアクセスしやすくなった金沢市。約2時間半で移動できるため、日帰りでの往復も可能です。金沢駅から車で40分の場所には小松空港もあり、空路での移動もできます。
里山海道や北陸自動車道など、能登半島、加賀、白山麓への道路網も充実。公共交通機関には、JR、北陸鉄道、路線バスのほか、観光スポットを巡回するまちなか周遊バスや郊外の巡回が可能な地域コミュニティバスなども運行しています。他県からの移住者も暮らしやすさが感じられるエリアです。
里山海道や北陸自動車道など、能登半島、加賀、白山麓への道路網も充実。公共交通機関には、JR、北陸鉄道、路線バスのほか、観光スポットを巡回するまちなか周遊バスや郊外の巡回が可能な地域コミュニティバスなども運行しています。他県からの移住者も暮らしやすさが感じられるエリアです。
金沢市の地形
金沢市の地形は、南東部に台地・丘陵・山地部があり、北西部一帯は平野部となっています。
参考:石川県HP「住民基本台帳月報」
>>石川県金沢市の住みやすさは?交通事情や家づくりのポイントについても解説!
>>石川県白山市の水害・地震リスクや注文住宅を建てる際の対策とは?詳しくはこちら!
参考:石川県HP「住民基本台帳月報」
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金沢市のハザードマップをチェック
金沢市の災害について見ていきましょう。注文住宅を購入する場合には、土地探しから始めなければなりません。地盤の強さや地層の種類なども確認しておく必要があります。金沢市の地盤について知るためには、ハザードマップをチェックしましょう。
土砂崩れの起こりやすい場所と事例
土砂崩れは、地震が発生した場合、揺れによって土砂崩れが起こることがあります。大雨も土砂崩れを引き起こす要因です。降水量が高い金沢市では、とくに注意が必要でしょう。
土砂災害には、崖崩れ・土石流・地すべりの3種類があり、どれも土砂の移動により、家や人に被害を与えます。崖に近い土地や急斜面、川の扇状地では、土砂災害の被害を受ける可能性が高くなります。
金沢市には、土砂災害(特別)警戒区域が31地区あり、金沢市が公表している土砂災害(特別)警戒区域は以下の通りです。
土砂災害には、崖崩れ・土石流・地すべりの3種類があり、どれも土砂の移動により、家や人に被害を与えます。崖に近い土地や急斜面、川の扇状地では、土砂災害の被害を受ける可能性が高くなります。
金沢市には、土砂災害(特別)警戒区域が31地区あり、金沢市が公表している土砂災害(特別)警戒区域は以下の通りです。
<土砂災害(特別)警戒区域>
医王山地区(東部・西部)、泉野校下、内川校下(北部・南部)、扇台校下、菊川地区、小坂校下(北部・南部)、小立野、犀川地区(北部・南部)、材木地区、崎浦地区(北部・南部)、四十万校下、十一屋校下(北部・南部)、新竪町地区、田上校下(北部・南部)、俵地区(北部・南部)、千坂校下、富樫校下、長坂台校下、額校下、野町、花園地区(東部・西部)、馬場校下、東浅川地区(東部・西部)、伏見台校下、味噌蔵地区、三谷地区(北部・南部)、森本地区、森山校下、薬師谷地区(北部・南部)、夕日寺校下、湯涌校下(北部・南部)
また、金沢市では過去に以下の地域で土砂崩れが発生しています。
2010年1月22日 上山町
2011年8月26日 神谷内町
2012年2月7日 鈴見台4丁目
2012年9月1日 別所町
2012年12月5日 四王寺町
2013年9月3日 宮野町
2013年11月20日 東長江町
2013年11月20日 神谷内町葵
2014年8月17日 岩出町 など
上記の地域では、大雨などにより斜面の地盤が緩んだことで土砂崩れが起きました。雨が続く場合や地震が発生した場合に備え、金沢市が公開している「土砂災害避難地図」を確認しておくことが大切です。
また、金沢市では過去に以下の地域で土砂崩れが発生しています。
2010年1月22日 上山町
2011年8月26日 神谷内町
2012年2月7日 鈴見台4丁目
2012年9月1日 別所町
2012年12月5日 四王寺町
2013年9月3日 宮野町
2013年11月20日 東長江町
2013年11月20日 神谷内町葵
2014年8月17日 岩出町 など
上記の地域では、大雨などにより斜面の地盤が緩んだことで土砂崩れが起きました。雨が続く場合や地震が発生した場合に備え、金沢市が公開している「土砂災害避難地図」を確認しておくことが大切です。
地震発生時に注意したい液状化の仕組み
地震が発生すると、液状化のリスクもあります。液状化とは、地震の揺れにそって地盤が液体のようになる現象です。通常、地盤は砂粒同士が接触し摩擦状態にあることで、強さを保っています。しかし地震が起きると、揺れにより地盤全体が変形してしまうのです。砂粒の間から地下の水を押し出す力が働き、砂粒同士が接触する力を弱め、泥水のような状態になります。地盤が液状化してしまうと、道路や建物などがバランスを崩し、傾いて沈下してしまいます。
液状化が起こりやすい場所
液状化が起こりやすい場所は、海岸や河口付近、河川の扇状地、埋立地などです。地盤の硬さを示すN値が20以下で土粒子の大きさが0.03mmから0.5mmの砂地盤、地下水位が地表面から10m以内の場所では、液状化が起こりやすくなります。
金沢平野には、発達する活断層帯「森本・富樫断層帯」があります。石川県河北郡津幡町から金沢市を経て、白山市明島町付近に至る約26kmの断層帯です。地震が発生した場合、液状化による被害が想定されます。
金沢市には、犀川と浅野川によって形成された段丘と扇状地が上流側にあり、下流側には谷底平野と海岸平野があります。段丘と扇状地は、固く締まった地盤のため液状化の可能性は低く、谷底平野と海岸平野は締め固まっていない砂層と粘土層でできており、地下水位も高いため液状化の可能性が高いエリアです。「金沢市液状化危険度予測図」から見ると、JR北陸本線より日本海側で液状化の可能性が高いことがわかります。
金沢平野には、発達する活断層帯「森本・富樫断層帯」があります。石川県河北郡津幡町から金沢市を経て、白山市明島町付近に至る約26kmの断層帯です。地震が発生した場合、液状化による被害が想定されます。
金沢市には、犀川と浅野川によって形成された段丘と扇状地が上流側にあり、下流側には谷底平野と海岸平野があります。段丘と扇状地は、固く締まった地盤のため液状化の可能性は低く、谷底平野と海岸平野は締め固まっていない砂層と粘土層でできており、地下水位も高いため液状化の可能性が高いエリアです。「金沢市液状化危険度予測図」から見ると、JR北陸本線より日本海側で液状化の可能性が高いことがわかります。
過去には、1799年6月29日に起きたM6.0 の金沢地震で、液状化履歴が確認されています。2007年3月25日に発生したM6.9の能登半島地震では、志賀町・輪島市・珠洲市・穴水町・七尾市において、河川流域の低地部と湾岸埋立地で液状化が発生。噴砂によるマンホールの浮き上がりや、地盤の側方流動による建物の変状が確認されました。
参考:金沢市土砂災害避難地図(全体版)
参考:金沢市HP「金沢市液状化危険度予測図」
参考:金沢市HP「土砂災害(土砂災害特別警戒区域等)などに関する相談」
参考:埼玉県HP「液状化について」
>>土地探しにハザードマップが活用できる?石川県金沢市の水害情報も併せてチェック!
参考:金沢市土砂災害避難地図(全体版)
参考:金沢市HP「金沢市液状化危険度予測図」
参考:金沢市HP「土砂災害(土砂災害特別警戒区域等)などに関する相談」
参考:埼玉県HP「液状化について」
>>土地探しにハザードマップが活用できる?石川県金沢市の水害情報も併せてチェック!
金沢市で地盤が強いエリアは?
金沢市が公表するハザードマップを参考に、地盤の強いエリアを確認していきましょう。
地層の種類と地盤強度の目安
地層の種類は、地盤の強度と深く結びついています。地層とは、砂や小石、火山灰、粘土などが積み重なってできた層です。地層の種類には沖積層と洪積層があります。沖積層は水分を多く含むので軟弱で、洪積層は砂や粘土で構成されているため強度があります。
地盤の強度を測る指標となるのがN値です。N値が高いほど硬く締まりのある土地で、重い建物にも耐えられる地盤ということです。一戸建てを新築する場合には、N値が20~30程度であればよいでしょう。
金沢市で注文住宅を建てる場合には、犀川と浅野川上流エリアの地盤が強く、液状化の可能性も低いためおすすめです。
地盤の強度を測る指標となるのがN値です。N値が高いほど硬く締まりのある土地で、重い建物にも耐えられる地盤ということです。一戸建てを新築する場合には、N値が20~30程度であればよいでしょう。
金沢市で注文住宅を建てる場合には、犀川と浅野川上流エリアの地盤が強く、液状化の可能性も低いためおすすめです。
地盤調査や改良の種類と特徴
自然災害に備え、注文住宅などマイホームを検討する際は地盤調査が大切です。地盤調査なしで家づくりを始めると、家が傾いたり地盤沈下したりする危険性があります。一般的な住宅に用いられる「スウェーデン式サウンディング試験」の費用は、5万円程度。地盤調査で地盤に問題がある場合は、地盤改良を行わなければなりません。地盤改良の方法は以下の4種類です。
<地盤改良の方法>
・表層改良工法
・柱状改良工法
・鋼管杭工法
・天然砕石パイル工法
「表層改良工法」は、地盤が強い支持層が比較的浅いところにある場合に行われます。2mくらい土を掘り、セメントなどの固化材を入れて地盤を固める方法です。
「柱状改良工法」では、セメントの柱を地面に打ち込んで地盤を強化します。表層改良では改善が難しい場合に採用される方法です。
「鋼管杭工法」は、柱状改良とやり方は同じですが、セメント状の柱を使うのではなく、鋼管で地盤を補強します。軟弱な層がより深い場合でも対応可能。工事期間を短くしたい場合や、狭小地の工事にも採用されます。
最後に、「天然砕石パイル工法」は、小さく砕いた天然石を地面に埋め込み形成した石柱を使って地盤を補強します。軟弱地盤にも適応可能で、地震よりも強く、水はけも良いため、液状化効果も防ぐ効果も期待できます。
・柱状改良工法
・鋼管杭工法
・天然砕石パイル工法
「表層改良工法」は、地盤が強い支持層が比較的浅いところにある場合に行われます。2mくらい土を掘り、セメントなどの固化材を入れて地盤を固める方法です。
「柱状改良工法」では、セメントの柱を地面に打ち込んで地盤を強化します。表層改良では改善が難しい場合に採用される方法です。
「鋼管杭工法」は、柱状改良とやり方は同じですが、セメント状の柱を使うのではなく、鋼管で地盤を補強します。軟弱な層がより深い場合でも対応可能。工事期間を短くしたい場合や、狭小地の工事にも採用されます。
最後に、「天然砕石パイル工法」は、小さく砕いた天然石を地面に埋め込み形成した石柱を使って地盤を補強します。軟弱地盤にも適応可能で、地震よりも強く、水はけも良いため、液状化効果も防ぐ効果も期待できます。
注文住宅は地震対策を忘れずに!保証もチェック
最後に、家づくりにおける地震対策と、地域で受けられる保証について見ていきましょう。
耐震と免震の違い
家づくりの際には、地震対策を忘れてはいけません。耐震とは、壁や柱、梁など建物自体の構造部分を強化し、地震の揺れに耐えられるように設計するもの。免震とは、建物と基礎との間に地震の力を和らげる装置を設け、揺れが建物に直接伝わらないようにするものです。それぞれの特徴をしっかり把握し、家づくりの際にどの構造で建てるか考えましょう。
石川県金沢市の過去に起きた地震による被害について
2024年1月1日に能登半島地方で発生した「令和6年能登半島地震」では、金沢市も震度5強の揺れを観測しました。
今回の地震での住宅被害は46,000棟以上といわれており、金沢市だけでも全壊・半壊・一部損傷を合わせて約3,000棟の被害が発生しています。
万が一の地震に備えて、耐震・免震・制震といった地震の揺れに強い家づくりが重要となってきます。
参考サイト:石川県「令和6年能登半島地震による被害状況について」
今回の地震での住宅被害は46,000棟以上といわれており、金沢市だけでも全壊・半壊・一部損傷を合わせて約3,000棟の被害が発生しています。
万が一の地震に備えて、耐震・免震・制震といった地震の揺れに強い家づくりが重要となってきます。
参考サイト:石川県「令和6年能登半島地震による被害状況について」
金沢市で受けられる災害の保証
金沢市では、万が一の自然災害に備え、「被災者生活再建制度」を設けています。以下の自然災害が発生した場合、支援制度が適用されます。
・金沢市において150世帯以上の住家が滅失する災害
・石川県内において1500世帯以上の住家が滅失し、金沢市において75世帯以上の住家が滅失する災害
・金沢市において10世帯以上の住宅が全壊する災害
・石川県内において100世帯以上の住宅が全壊する災害
また、支援金については以下の通りです。
・金沢市において150世帯以上の住家が滅失する災害
・石川県内において1500世帯以上の住家が滅失し、金沢市において75世帯以上の住家が滅失する災害
・金沢市において10世帯以上の住宅が全壊する災害
・石川県内において100世帯以上の住宅が全壊する災害
また、支援金については以下の通りです。